これってモラハラ? 実例と抜け出すためにすること!

こんにちは。岐阜 大垣のカウンセリングルームこころ家です。こころ家では、岐阜県を中心に心理カウンセリングやメンタルトレーニングを提供しております。最近ではオンラインカウンセリングやLINE電話カウンセリングをご活用頂く機会も増え、岐阜県の方に限らず、四国や関東地方の方からのご予約も頂いております。

近場で相談できるところが無い方や、プライベートな内容なので地元以外のカウンセラーに相談したい方、モラハラや夫婦関係の改善についての相談実績のあるカウンセラーに相談したい!と思っておられる方は、ぜひこころ家へ一度ご相談ください。

本日は、オンライン・LINE電話カウンセリングでのご相談の中でも多くなってきた『モラハラ』をテーマに書かせて頂きたいと思っています。

目次

モラハラについて、より深く掘り下げて解説します

モラハラの定義と特徴を再確認

モラハラは、モラル(道徳)に反する言動や態度によって、相手の方に精神的な苦痛を与えたり、人格を否定する行為をすることです。身体的・物理的な暴力ではなく、心を攻撃する精神的な暴力であり、その特徴として以下のような点が挙げられます。

  • 繰り返される行為:
    モラハラは 一度きりの行為ではなく、毎日のように日常的に繰り返されることが多く、ダメージが日々積み重なっていくことで相手の方を精神的に追い込んでいきます。毎日毎日繰り返されるダメージは消化されることなく、どんどん蓄積していく状態になり、心のバランスを保てなくなってしまうケースもたくさんあります。
  • 優位な立場からの行為:
    加害者は、職場の上司、家庭内の配偶者など、何らかの形で優位な立場にあることが多いです。立場や相手が負い目に感じるようなことを利用してくることが多く、狡猾に相手を追い込み、ささいなミスなどでもしたら、『自分はそんなこと言っていない』『そんなつもりで言ったんじゃない』と、さも自発的に動いたように責任転嫁し、なんならそのミスのせいで自分が動いてやったとが、逆に迷惑かけられた的な話の流れにしてきます。
  • 意図的な行為:
    先ほども書いたように加害者は、常に自分の優位性を保つため、そして相手を自分の意のままにコントロールするために、意図的にモラハラを行っています。モラハラをされている側は相手が保ちたい優位性がよく解らないことも多いのですが、これも相手が意図的にバレないように隠してたり、混乱させるように仕向けているから。そもそも加害者がこのゲームを終わらせる気が無いので、無限ループに陥りやすくなります。
  • 隠蔽性:
    さらにタチの悪いのがモラハラは、直接的な暴力ではないため、周囲に気づかれにくいことが多いです。夫婦間のモラハラだと、周りに話しても『愛されてるね』『大事にされているからこそじゃない』など言われてしまい、言われた側も『そうなのかも・・・』『私が悪いのかも・・』という思考に入りやすくなってしまいます。モラハラに関しては、専門家ではない人に相談することは危険かもしれません。

モラハラの種類

モラハラは、その種類や表現方法によって、様々なパターンがあります。

  • 言葉によるモラハラ:
    • 人格否定: 「お前はダメだ」「何もできない」「いつもできていない」など、相手の人格を否定する言葉
    • 暴言・侮辱: 悪口、ののしり、あだ名で呼ぶなど、相手を傷つける言葉
    • 脅迫: 「クビにするぞ」「お前なんか必要ない」「後でどうなっても知らんぞ」など、相手に恐怖を与える言葉
    • 小言・陰口: 相手の行動や言動を執拗に批判し、周囲に悪口を言う
    • 指示の撤回・変更: 頻繁に指示を変え、相手を混乱させる
    • 責任転嫁: 自分のミスを相手に押し付ける
  • 非言語的なモラハラ:
    • 無視: 相手の存在を認めず、話しかけたり、目を見たりしない
    • 冷やかな態度: 冷笑、ため息、鼻で笑うなど、相手を侮蔑する態度
    • 身体的な接触: 突き飛ばす、物を投げつけるなど、身体的な暴力に繋がる可能性のある行為
  • 環境操作:
    • 情報の隠蔽: 必要な情報を伝えず、相手を混乱させる
    • ゴシップの流布: 相手の悪口を周囲に広める
    • 孤立させる: 相手を仲間はずれにし、孤立させる

モラハラ実例

ここで今までご相談頂いたモラハラの実例を一部ご紹介します。

自分の意見を言わず、周りのせいにして追い込む
事あるごとに言われるのは、「周りの人が見たらどう思うと思うの?」「子どもは○○だと思っとると思うよ」と言って自分の意のままにしようとしてくる旦那。「周りが・・・」の前に、「自分はいいと思うけど」を付けてくることもしばしば。何を言っても全てこの切り返しで、自分の思った通りの言葉を言うまで繰り返され、最終的にこちらが折れても、「まぁあなたが決めたことだからいいんじゃない」とさも私が決めたように言われる。さらにタチが悪いのは、上手くいったら【自分の手柄】のように「ほらな」、上手くいかなかったら【私の責任】で「自分が決めたことなんだから何とかしろ」「初めからこうなる気はしてたけどね」などと言う。また日によって機嫌によっていう事が変わるので、それに合わせているうちに自分でも何がなんだか分からなくなってきて「これは私の思ったことなのか?相手が言って欲しいことなのか?」の区別がつかなくなってしまった。とにかく思い通りになるまで執拗に続くので、合わせておけば、早く終わって楽になる、いう事を聞いているのが一番楽、相手の思い通りに動けない自分がダメなんだ・・、もっとしっかりしなきゃという思考になっていきました。

モラハラの影響

モラハラを受けた人は、以下のような様々な心理的影響を受けます。

  • 自己肯定感の低下: 自分の価値を認められず、自信を失う
  • うつ病: 強いストレスを感じ、うつ病を発症する
  • 不安感: 常に不安を感じ、日常生活に支障が出る
  • 人間不信: 人を信じられなくなり、孤立する
  • PTSD: トラウマとなり、過去の出来事を何度も思い出してしまう
  • 身体症状: 頭痛、不眠、食欲不振など、身体的な症状が現れる

モラハラの原因

今まで多くの相談を聴かせて頂いた私としてはモラハラをしてくる人の特徴は以下のようなものです。

  • 加害者の性格:
    • 自己中心的で、他人を支配したいという願望を持つ
    • 攻撃的で、怒りをコントロールできない
    • いくら合わせても満足しない、できない
    • 相手に対して完璧主義で、少しでもミスをすると許せないが、自分には甘い
    • 交友関係が狭く、広げようともしない
    • ターゲットに固執し、手放そうとしない
    • 自分に自信が無い、自己肯定感が低い
    • 劣等感が強い
  • 家庭環境:
    • 子供の頃に、親から虐待やネグレクトを受けていた
    • 親に気持ちを受け取ってもらった経験が無い
    • 家庭内でモラハラを経験していた
    • 親が過干渉で、わがままを言えば何でもいう事を聞いてくれる
  • 社会環境:
    • 周りを見返すため競争が激しい社会で、常に勝ちたいというプレッシャーを感じている
    • 組織の中で、自分の地位を守るために、他人を攻撃する必要があると感じている

さまざまな特徴がありますが、モラハラをしてくる人は基本的に責任転嫁のプロ。小さなころに責任転嫁で自分の中のパワーを感じたり、周りをコントロールできた成功体験に味をしめ、相手をコントロールする技術を磨ぎ続けてきた人。誰でも子どもの頃に一度は経験することだと思いますが、成長するにつれて他のコミュニケーションパターンを見つけてそちらを伸ばしていくのですが、パワハラをしてくる人は、他のパターンを諦め、もしくは満足できなかったので、より力を感じられる責任転嫁術を磨いてきたのだと思います。そしてそんな方のターゲットになりやすい人が【優しい人・真面目な人・自責で考えられる人・自分に自信が無い人】のように感じます。

モラハラから抜け出すために

モラハラから抜け出すためには、まずモラハラに合っていることに気が付くことが必要ですが、実はこれが一番難しいと思います。ターゲットにされてしまう方は、元々真面目で、人のせいにすることが少なく、自分の努力が足りなかったのかもしれない、自分がもっと頑張れば違う結果になるはず、自分の何がいけなかったのだろう?と自分の中に原因を求め、責任を感じられる方が多いので、【今モラハラに合っている】というより、【自分の頑張りが足りない】から相手を怒られてしまうんだと感じています。相手が悪いんじゃない?相手のせいだ!って思考回路になかなかならないので、表に出ずらくまして誰かに相談するという事にもなかなかなりません。

また、相談したとしてもどこかライトな感じに話をするので、先ほど話した通り周りから『大事にされてるねっ』『逆にうらやましいわ』なんて言われて、やっぱり自分の努力が足りなんだな!って結論付けてしまいます。

だた、いくら頭で納得させようとしていても、心は簡単には納得してくれません。心があなたを守るために、モラハラの影響であげたようなサインをあなたに送ってきてくれています。そのサインを感じたなら、まずは自分がモラハラにあっているのかもしれない・・と思ってみて下さい。

モラハラをしてくる相手は、あなたの優しさや真面目さ、責任感の強さを利用してきます。あなたのためを思ってなどと言って、ただ自己満足のためだけにあなたをコントロールしようとしているだけです。

いくら頑張っても満足しない相手はどうやっても満足することはありません。つまりあなたがいくら努力をしても、頑張っても相手が変化することはありません。相手はブラックホール。あなたのすべてを飲み込んだ後も、他の誰かを飲み込み、それでも消えることなく吸い込み続けます。

だからモラハラから抜け出すには、その領域から抜け出すこと。そのために有効なのが心理カウンセリングです。モラハラに関するカウンセリングには時間がかかるケースが多いですが、時間がかかっても必ず抜け出すことができます!あなたの強みである力を、モラハラしてくる相手に使うのではなく、自分の幸せ実現のために使いませんか?あなたが幸せになれば、それを喜んでくれる家族や友人がいるはずです。あなたの幸せを喜んでくれる人たちのために勇気の一歩を踏み出してみて下さいね。

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