1. ごあいさつ:そのモヤモヤ、親のせいじゃないんです
~がんばってきたあなたに、ちょっとひと息の時間を~
こんにちは。株式会社こころ家です。
このブログにたどり着いてくださって、ありがとうございます。
もしかすると今、「うちの子、最近なにを考えているのかさっぱりわからない」「急に口をきかなくなった」「反抗的でイライラする」…そんなふうに感じておられませんか?
思春期の子どもと接していると、今までの子育ての方法が通用しないと感じる瞬間が、何度も訪れます。
小さかった頃の可愛さ、素直さはどこへやら…。
「親として、どう関わればいいの?」と悩んでいる親御さんは、本当にたくさんいらっしゃいます。
そして意外かもしれませんが、思春期の子を持つ親自身にも、“変化の波”が訪れる時期。
まるで、親にとっても“からの思春期”のような感覚――
これは実際、多くのご相談者様から聞こえてくる、リアルな声なんです。
このブログでは、思春期とは何なのか? どう向き合えばよいのか?
そして、親自身のこころのケアの大切さについても、お話していきます。
2. 思春期ってどんな時期?
~子どもも親も“迷子”になる思秋期の正体~
思春期とは、おおよそ10代前半から18歳前後までの、「こころ」と「からだ」が急速に変化する時期。
でも、ただ「大人に近づいていく段階」と言ってしまうと、その奥にある“揺れ”が見えなくなってしまいます。
思春期の子どもたちは、次のような「3つの葛藤」を抱えています:
- 自立したい vs 依存したい
→「放っておいて!」と言いながら、甘えたい気持ちも残っています。 - 親を超えたい vs 認められたい
→反抗的な態度の裏に、「ちゃんと見ていて」「分かってほしい」というメッセージが隠れています。 - 自分って何?という問い
→将来、自分らしさ、友達との関係…自分の輪郭が見えない不安。
脳の発達でも、感情をつかさどる部分(扁桃体)は急成長する一方、理性や自己制御の脳(前頭前野)はまだ未熟なため、どうしても感情が爆発しやすくなります。
つまり思春期は、「自分でも自分がわからない」状態で、それを周りにも理解してほしい――けれど、うまく言えない・伝えられない…そんな矛盾と混乱の時期なのです。
3. 子どもが“ドアを閉める”とき、親はどうする?
~拒絶や無視は「サイン」かもしれません~
「ねぇ、今日学校どうだった?」
「うるさい」「別に」「あっち行って」
思春期の子どもが親に“ドアを閉める”場面、増えていませんか?
あんなにおしゃべりだったのに、最近は部屋にこもってスマホばかり…。
何を話してもそっけないし、会話のキャッチボールも続かない。
これは、多くの親が経験する“壁”です。
でもそのドアの向こうには、「もう子どもに必要とされていないのでは…」という、親の不安と寂しさがじわじわと広がっているのではないでしょうか?
だけど大丈夫。
閉じたように見えるドアも、実は「開けてほしいけど、どう開けていいかわからない」だけかもしれません。
子どもたちの心には、「本当は分かってほしい」「でもうまく言えない」というもどかしさが渦巻いているのです。
4. よかれと思って…が、すれ違う理由
~親の“正しさ”と子どもの“今”は違っていい~
思春期の子どもを持つ親がついやってしまうこと、それは「アドバイス」や「指摘」。
「そんな態度じゃ将来困るよ」
「もっとちゃんとやらないとダメでしょ」
「昔の私の時は…」
でも、子どもたちは今、自分のやり方を模索しているところ。
“正しさ”や“正論”がプレッシャーとして響いてしまい、「わかってくれない」と感じてしまうのです。
あなたが悪いわけではありません。
それは「なんとかしてあげたい」「困らないように」という親心の表れです。
ただ、思春期の子どもには、“解決”よりも“共感”が何よりの支えになります。
「それってしんどかったね」
「なるほど、そう思ったんだ」
「うんうん」だけでもいい。
子どもは「わかってくれた」と感じるだけで、自分の中に答えを探し始められるのです。
5. 無理に変わろうとしないで
~「正解を探す」より「共感する」親になる~
「どう接すればいいかわからない」
「正解が知りたい」
そんな親御さんに、私はこうお伝えしています。
正解じゃなくて、“対話”があれば大丈夫。
反抗期の子どもにとって、「親がわかってくれようとしている」その姿勢だけで十分です。
たとえばこんな関わり方もおすすめです:
- 質問よりも観察する
→今日は元気そう?疲れてる?会話をしなくても「見守っている」という安心感。 - 「聴く」ことを優先する
→つい口をはさみたくなるけど、まずは全部聴いてみる。驚くほど心を開くことも。 - 短い言葉で、タイミングを見て
→長々話すより、「そっか、つらかったんだね」だけで届くことも。
無理に変わる必要はありません。
親が“自分らしく、でも子どもを見守る”姿が、子どもにとっても安心材料なのです。
6. それでも心配なときに、できること
~親も“孤独”になりがちな時期~
思春期の子育てって、すごく孤独を感じやすいんです。
小さい頃のようにママ友と情報交換する機会も減り、相談もしにくい雰囲気があるから…。
「私の子育て、間違ってた?」
「他の子はもっと素直みたいなのに…」
そんなふうに、自分を責めてしまう親御さんも少なくありません。
でも、あなたが悩んでいることは、決して特別なことではないんです。
だからこそ、親自身の心をケアすることがとても大切。
子どもの心配ももちろん大事ですが、まず親であるあなたが“安心できる場所”を持つことが、最終的に子どもの安心にもつながるんです。
7. 「話していいんだ」と思える場所がある
~カウンセリングは“相談”ではなく“対話”の場~
「カウンセリングって、何を話せばいいの?」
「そんなに深刻な悩みじゃないし…」
そんな声をよく聞きます。
でも実は、心理カウンセリングって“自分の気持ちを整理する場所”なんです。
たとえば:
- 子どもとどう接すればいいのかわからない
- イライラしてしまう自分に自己嫌悪
- 子どもの変化についていけず、つらい
- 夫や家族との温度差に戸惑う
こういった気持ちも、すべてカウンセリングのテーマになります。
話すことで、「あ、私こんなふうに感じていたんだ」と気づいたり、
「それでよかったんだ」と安心できたりします。
こころ家では、思春期のお子さんの悩みも、親御さんの不安も、安心して話せる場所をご用意しています。
8. まとめ:思春期は、親子にとって「出会い直しの時期」
~大丈夫、あなたの関わりはちゃんと届いています~
子どもが思春期を迎えると、親は自分の無力さを痛感することがあります。
けれど、その中にこそ、「本当の親子関係を築くチャンス」が隠れています。
これまで“教える”関係から、“見守る”関係へ。
そしていつか、“大人同士としての信頼関係”へ――
それが、思春期が親にもたらしてくれる贈り物なのかもしれません。
あなたの子育ては、ちゃんと届いています。
親子の関係は、何度でも育て直せます。
そしてあなた自身も、これから何度でも、自分を育て直すことができるのです。
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