やりたいことが見つからないあなたへ ― 自分らしい夢を探すためのヒント

目次

1.はじめに ― 「やりたいことが分からない」と感じるあなたへ

こんにちは。カウンセリングルームこころ家です。

「周りの友達は夢や目標に向かって頑張っているのに、自分には“やりたいこと”が分からない…」
「何かをやりたい気持ちはあるけれど、何を選べばいいか分からない」

そんな風に感じて、焦ったり落ち込んだりすることはありませんか?
特に20〜30代は、就職や転職、結婚やライフスタイルの変化など、人生の分岐点が多い時期。「自分は本当にこのままでいいのかな?」と立ち止まってしまう方がとても多いのです。

今日は、「やりたいこと」と「できること」の違いを整理しながら、自分らしい夢を見つけていくためのヒントを、ゆっくりお話ししていきたいと思います。


2.「やりたいこと」と「できること」は違うもの?

よく「自分のやりたいことを仕事にしなさい」と言われますよね。
でも実際は、「やりたいこと」と「できること」は同じとは限りません。

  • やりたいこと … 心がワクワクしたり、夢中になれること。
  • できること … 経験やスキルを活かして成果を出せること。

たとえば、音楽が大好きで「歌手になりたい」と思っても、現実的には人前で歌うのが苦手であれば、やりたいこととできることに差があるかもしれません。逆に、人から「説明が上手だね」と言われるけれど、自分自身はそれほど楽しいと感じていない場合もあります。

つまり、“心が欲していること”と“現実にできること”は別の軸で存在しているのです。


3.「やりたいこと」が見つからないときに起きやすい思考パターン

「やりたいことが分からない」という方には、共通する思考パターンがあります。

① 正解を探そうとしすぎる

「これさえ見つければ一生安心できる」という正解を探すあまり、一歩も動けなくなるケースです。

② 他人と比べてしまう

SNSや友達の話を聞いて「自分は遅れている」「自分には何もない」と感じ、さらに焦ってしまうことがあります。

③ 失敗を怖がる

「やりたいと思っても失敗したらどうしよう」と考えすぎて、挑戦する前に諦めてしまうことも。

こうしたパターンは誰にでも起こり得るものですが、意識しないと自分を縛る鎖になってしまいます。


4.夢を見つけるためのヒント ― 小さなステップから

では、やりたいことを見つけるために、どんなことができるでしょうか?

① 「好き」と「得意」を分けて考える

まずはノートに「好きなこと」と「得意なこと」を書き出してみましょう。
「好き=やりたいことの種」
「得意=できることの土台」
この2つを分けて考えることで、新しい発見が生まれます。

② 子どもの頃の夢を思い出す

小学生のときに好きだったこと、憧れていた職業。そこに“今も変わらない価値観”が隠れていることがあります。

③ 小さな体験を積み重ねる

いきなり大きな夢を見つけなくても大丈夫。興味を持ったことを体験してみることで、「あ、これ好きかも」と心が反応する瞬間に出会えます。

④ 「やりたいことがない自分」も受け入れる

焦って答えを出さなくても大丈夫です。やりたいことが見つからない時間も、自分を知る大切なプロセスなのです。


5.カウンセリングで一緒にできること

「分かってはいるけれど、自分一人では整理できない」
そんな声をよくいただきます。

こころ家のカウンセリングでは、

  • 一緒に「やりたいこと」と「できること」を言葉にして整理する
  • 自分でも気づかなかった価値観を見つけるお手伝いをする
  • 他人と比べずに「自分の軸」を大切にする方法を考える

こうした時間を、安心できる雰囲気の中でご提供しています。

「誰かに話すだけで変わるの?」と思うかもしれませんが、実際に「話してみたら心の中が整理されて、自然とやりたいことが見えてきた」という方はたくさんいらっしゃいます。

6.相談事例 ― Aさんのケースから

ここで、実際にこころ家に相談に来られた方のエピソードをご紹介します。もちろんプライバシーに配慮して、具体的な内容は一部変えています。

20代後半・女性 Aさんの場合

Aさんは「自分にはやりたいことがない」と悩み、将来の進路に迷ってカウンセリングに来られました。

「友達はやりたいことを見つけてキラキラしているのに、私は何もなくて…」
「このまま歳を重ねるのが不安です」

最初は涙ながらに、そんな想いを語ってくれました。

けれど話を丁寧に聴いていくと、Aさんが子どもの頃から「人に寄り添うこと」が得意で、「困っている人を助けたい」という気持ちをずっと持っていたことに気づかれました。
ただそれが「やりたいこと」として自覚できずに埋もれていただけだったのです。

その後Aさんは、福祉関係の資格取得をめざすことを決め、「やりたいことが見つかった」というよりも「自分の想いを言葉にできた」と表現していました。

30代前半・男性 Bさんの場合

Bさんは「やりたいことが分からない」というより、「できることばかりを選んでしまってつまらない」と悩んでいました。

安定した仕事を続けていたけれど、心が満たされず「自分はこのままでいいのか」と思い始めたそうです。

カウンセリングでは「やりたいこと=ワクワクすること」を探す作業を続けました。すると、学生時代に熱中していたカメラを思い出し、趣味として再開。
最初は小さな一歩でしたが、写真展に出展するなど「やりたいことを持っている自分」に自信を取り戻していかれました。


7.まとめ ― やりたいことは“探す”より“育てる”もの

やりたいことは、突然ひらめくものではなく、日々の小さな体験や気づきの中で“育っていくもの”です。

「まだ見つかっていない」ことは、決して遅れているわけでも、劣っているわけでもありません。
むしろ、自分のペースで未来を選べる大切な時間なのです。

もし、「どうしても一人では整理できない」「もう少し安心して自分を見つめたい」と感じたら、どうぞ気軽にこころ家を訪れてください。
一緒に“あなたらしい夢”を育てていきましょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
あなたの“やりたいこと”が、少しずつ形になりますように。

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