はじめに
「最近、幸せって何だろう…って考えることがあるんです」
カウンセリングの場で、こんな言葉を耳にすることがよくあります。
日常の中でちょっとした喜びを感じたり、大切な人と笑い合ったりするとき、私たちは確かに“幸せ”を感じていますよね。
でも一方で「幸せを感じにくい」「もっと幸せでいたいのに」と悩む人も少なくありません。
今日は「幸せを感じる時、体や心にはどんな変化が起こるのか」そして「もっと幸せを感じるためにできること」を、一緒に見ていきましょう。
第1章 幸せを感じるってどういうこと?
「幸せ」と聞くと、結婚や昇進、夢の実現といった大きな出来事を思い浮かべるかもしれません。
けれど実際の“幸福感”は、日常の中のささやかな瞬間に生まれることが多いのです。
たとえば…
- 朝、カーテンを開けた時に感じる太陽の光。
- 誰かから「ありがとう」と言われたときの温かさ。
- 美味しいコーヒーを飲んだときのホッとする感覚。
これらの小さな積み重ねが、私たちの心を「幸せだな」と感じさせてくれます。
第2章 幸せが体に与える影響
幸せを感じるとき、私たちの体にはどんな変化が起きているのでしょう?
1. 脳から分泌される“幸せホルモン”
- セロトニン:安心感や安定感をもたらす。
- ドーパミン:やる気や達成感とつながる。
- オキシトシン:人とのつながりや信頼を深める。
これらのホルモンが働くことで、気分が明るくなり、心も軽くなるのです。
2. 体のリラックス反応
幸せを感じると、副交感神経が優位になり、呼吸や心拍が落ち着いてきます。
「なんだかホッとする」「体が緩んでいく感じがする」というのは、まさにこの反応です。
3. 免疫力や健康への影響
幸せを感じることで、ストレスホルモンの分泌が減り、免疫力が高まるという研究もあります。
つまり“幸せな気持ち”は、心だけでなく体の健康にもプラスの作用があるのです。
第3章 幸せを感じにくくなる理由
「幸せを感じたいのに、なかなか感じられない…」
そんな声もよく聞きます。
その背景には、いくつかの理由があります。
1. 忙しさに追われて余裕がない
毎日が慌ただしいと、小さな喜びに気づく余裕がなくなってしまいます。
2. 比較してしまう
SNSや周囲の人と比べて「自分は幸せじゃない」と思い込んでしまうことがあります。
3. 過去の経験や不安
「また傷つくのではないか」「どうせ幸せは長続きしない」といった思い込みが、幸福感を妨げることもあります。
第4章 もっと幸せを感じるためにできること
ここで、日常で実践できる“幸福感を育てるヒント”をご紹介します。
1. 小さな「ありがとう」を意識する
感謝を言葉にすると、脳はポジティブな気持ちを強めます。
毎日の中で「ありがとう」を増やしてみましょう。
2. 幸せノートをつける
一日の終わりに「今日、ちょっと幸せだったこと」を3つ書き出してみる。
「お天気が良かった」「好きな音楽を聴けた」など、小さなことでOKです。
3. 五感を大切にする
美しい景色を見る、美味しいものを味わう、香りを楽しむ…。
五感を意識することで、幸福感は高まりやすくなります。
4. 人とのつながりを育てる
孤独感は幸福感を下げる大きな要因です。
ちょっとした挨拶や会話でも「つながっている」という感覚は心を満たします。
第5章 カウンセリングでできること
「分かっているけど、なかなか実践できない」
「どうしても幸せを感じにくい」
そんなときこそ、カウンセリングが役立ちます。
心理カウンセリングでは、
- 幸せを妨げている思い込みに気づく
- 過去の体験との向き合い方を整理する
- 自分に合った“幸せの感じ方”を一緒に探す
といったサポートを受けられます。
一人では難しいことも、伴走者がいると安心して取り組めるものです。
まとめ ― あなたの“幸せ”はここにある
幸せは「どこか遠くにある特別なもの」ではなく、日常の中に小さく存在しています。
ただ、それに気づける心の余裕や環境が整っていないと、見落としてしまうことがあるのです。
もし今、「もっと幸せを感じたいのに、どうすればいいか分からない」と悩んでいるなら、どうぞ一人で抱え込まないでください。
カウンセリングルームこころ家は、あなたが“自分らしい幸せ”を見つけて育てていけるように寄り添います。
小さな一歩が、やがて大きな幸福感へとつながっていくかもしれません。
今日からできる小さな工夫とともに、安心できるサポートを必要なときに取り入れてみてください。
あなたの幸せを応援しています。

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