こんにちは、株式会社こころ家です。
もうすぐ4月も終わり、もうすぐゴールデンウイークですね。
新入社員の方々も緊張感もほぐれ、お仕事も少し慣れてきたころですよね。
また教育されている先輩社員の方は基本的なことの教育は終わり
さて、ここからどうやって頑張ってもらおうか?と考えておられる頃かもしれません。
そして、その教育係の上司の方も、
口出ししたい気持ちを抱えながら見守っておられるかもしれませんね。
先日、教育係を見守る上司の方や新入社員の面接を行っている方から現状の新入社員さんの様子と
その方々の教育・人材育成に関わる立場の苦悩のお話を聞かせて頂きました。
お話を聞いて驚いたことがたくさんあり、新入社員の方と関わる方のリアルな思いを知ることができたので
今日はその内容を一部ご紹介したいと思います。
※あくまでもお聴きした一部の事例であり、今の若い人たちはこうだ!ということではありません。
若い人の一部に、こういう人がいるんだね・・くらいの気持ちで読んでください。
面接時「会社を選んだ理由は?」の回答
私が聞いて、採用担当の方から教えて頂いて一番驚いたのは面接時に「この会社を選んだ理由は?」の答え。
「決まった休みがあり、休日数が多いから」
「残業が少ないから」
「え・・・・?それ面接で言う・・・?」
ってなりました(^^;)
私の感覚がもう古いのかもしれませんが・・・
会社の採用面接って、とりあえずやる気をアピールして入りたいです!的な雰囲気で臨むものだと思っていました。
でも、今はそんなことはしないんでしょうか?💦
確かに私もかつては、どの会社の面接うけよーかなーの段階では、基本給・休日数・平均残業時間も検討して
面接希望の連絡をしておりましたが、面接の時にそこで選びました!ってこと言ったら採用してもらえないと思って
何とか理由をひねり出してそれっぽいことを言った記憶があります(^^;)
きっと今採用担当されている方々の多くが同じ経験をされてきていると思うので、「決まった休みがあり、休日数が多いから」・「残業が少ないから」って答えられたら衝撃的でしょうね!
ただ、今改めてこの話を考えてみたときに、少し前に読んだ本の内容をふと思い出しました。
タイトルは忘れてしまいましたが、長年大学の先生をされている方が書いていた本だったと思いますが
「今の若い人たちは、いい意味でも悪い意味でも、とにかく目立つことをしたくない」
怒られることと同じくらい、褒められることもイヤで、ストレスを感じるというようなという内容だったと思います。
だからもしかしたら、面接でやる気アピール!みたいなことは、意識高い系の人みたいで目立つからイヤで
「別にそこまでやる気あるわけじゃないですけど」みたいな感じでいるのかもしれませんね。
またカウンセラーとして、その心理を考察するなら面接の段階から心理的なバリアというか防御策として
「仕事に人生を捧げるつもりなんてありませんから、その点理解しといてくださいね!」みたいな気持ちを表しているのかもしれません。また、この後仕事で何かあったときに、「選んだのはそっちじゃないですか?」と言えるように逃げ道を確保しておきたいのかもしれませんね。
逆に悪目立ちしているような気もしますけど・・・
休むことへの抵抗感
最近の新入社員の方は「休むこと」への抵抗感や罪悪感も全くないそうです。
お話した方の考察では、
最近の学校教育では、「体調が悪かったら、無理せず休みましょう」という方向なので
社会人になってからもその感覚で、無理せず休む!そうです。
その方が、実際教育を担当された新入社員の方から休みの連絡が来たので
「入社したてで、いきなり休むと有休もないから欠勤になるし
欠勤になったら人事評価やボーナス査定にも影響するし
長い目で見たらマイナス要素が大きくなるから
絶対無理ってわけではないなら、少し頑張ってこれない?」とお話したそうですが
「絶対無理ってワケではないですけど・・・、やっぱりちょっとえらんで休みます」と言われたそうです。
無理ってワケではないんだ・・・
もちろん体調が悪いときに無理して仕事に行くことはないと思いますし、休むべきだと思います。
体の調子がわかるのは本人だけなのでちょっとえらいがどの程度なのかは他人がとやかく言う問題ではないと思います。ただ、1か月を通してみても、体調が常に万全だった!みたいな月はないんと思うんですよね・・・・
そして何より思うのは、休みの連絡入れるなら、ほんとは「ちょっとえらい」だったとしても
「熱出て、動けないくらいしんどい」くらいのことを言ってもらえた方がよかったですよね。
嘘をつかない素直な言葉ではありますが、時には、嘘も方便!
物事をスムーズに進めたり、相手への配慮のための方便を使ってくれたらもっとよかったのになと思いますね(^^;)
じゃあ辞めます!
〇指導側がそんなつもりはなく、「こうしたら?」くらいの気持ちでアドバイスや助言したら
「自分には、この仕事向いてないんで、辞めます」と言われてびっくり💦
〇振り返れば、自分がいけなかったかもしれないと思うけれど、指導中についつい熱がはいってしまい口調が強めになってしまい話の途中で「じゃあ辞めます」と言われた💦
これから一緒に頑張っていこう!というつもりで関わってきたのに、真逆の結果になってしまった・・
〇任せた仕事の進捗が遅れていたのでチームでフォローしながらテコ入れしていたけれど、当の本人が全く何もしなくなり「それではダメでしょ」と叱ると、「パワハラですか?じゃあ辞めます」って言われて次の日から来なくなった💦
優しく言っててもやってくれないし・・・
強く言ったら辞めちゃうし・・・・
どうしたらいいの・・・?
こんなお話もよく聞きますよね(^^;)
少し前のネット記事に、会社としては新入社員に無理させないよにと配慮して、まずは仕事を少なめに渡してこなしてもらおうとしていたが、新入社員の方はその配慮のせいで仕事を振ってもらえないから辞めてしまう・・なんてこともあるそうです。
本当に一体どうしたらいいんですか???って聞きたくなりますよね💦
上下関係に慣れていない
最近では部活に入ることも自由ということになってきているので先輩後輩という関係性がなくなりつつあります。
そのため、新入社員の方の中にも先輩に対していきなりタメ口だったり、お友達口調で話しかけて先輩に怒られるみたいなケースが多くなってきているそうです。
そしてそのことで、パワハラを受けた!と訴え、辞めていってしまう。
コンプラ系の部署などでは、訴えられたら100%負けるのでなだめるのにも細心の注意で話をしているという話も聞いたことがあります。
感度の高い方は、「今どきはこんなもん」として感覚のアップデートをしておられると思いますが
自分自身が厳しい上下関係の中で育ってきた方にとっては、徹底的に刷り込まれている価値観なので許せないのでしょうね。自分が絶対にしてはいけない!と思っていることを、他人にされるとイヤな気持ちになるのは誰にでもあること。きっと、きちんとした敬語や丁寧語を使え!ということではなく、敬う気持ちを言葉で表現することを大切にされている方なので、お友達口調で話しかけられると「舐められとる!」と感じてしまうのだと思います。
私もカウンセラーとして、その人の遣う言葉にその人の気持ちが宿ると思っているので、「舐められた!」と感じてしまう気持ちも十分わかります。
ただ最近の若い方と関わるときは、自分の今までの言葉から読み取るアンテナを変化させないとお相手の話したいことが理解できなくなってしまうので、新たなアンテナを作り直すつもりで気持ちをリセットして聞くようにしています。
若い方と解り合うために必要なこと
色々なお話を聞かせて頂きながら、じゃあどうしたらいいのか?を私なりに考えてみました。
対策の3ステップ!!!
同じわかるという言葉ですが、「分かる」と「解る」では意味が違ってきます。
分かるとは、文字通り分かち合うこと。少し前までの会社で働くということは、一緒に苦楽を共にし、チーム全体で目標に向かって進んでいくというスタイルだったのだと思います。そのために仕事が終わった後に飲みに行ったり、時にはお互い熱くなって上司とケンカして、それでも共通の目標を達成することを目指す。同じ釜の飯を食うというのは、色々なことを分かち合うことを大切にした考え方だったのだと思います。
ただ、残念ながら今の若い方の多くは職場の人たちと分かち合うことなんで求めていないのだと思います。
あくまでも、自分の時間を大切にするために最低限必要なお金などを確保するためにお仕事をしている。
最も大切なのは、「自分がどう生きたいか?」なのだと思います
そこへかつての価値観を持ち出され、望んでもいない分かち合いを求められても拒絶されてしまうだけ・・
そもそも仕事に対する思い違うことを、理解して「解る」ことが大切。
理解できるけど、腹が立つ。理屈はわかるけど、なんか納得できない。という気持ちになるかもしれませんがその気持ちは、相手に「分かる」ことを求めることに繋がってしまうので、あくまでも理解の「解る」。
「解る」=腹に入れるではないので、ご注意を。
受け入れ側が解るだけではなく、入社される若い方にもわかっても解ってもらう必要があります。
「最近の若い奴は」という側の気持ち。なぜそんな気持ちになるのか?を理解できる機会を作ること。
かつては、パワハラなんて当たり前みたいな時代がありました。今では考えられないような仕事の仕方でそれを美学と考えるような時代すらありました。それが当たり前の中で仕事してきた自分たちの世代なので時に若い時のクセや価値観が出てしまう。大切に思う気持ちもあるから守りたくなる。分かち合うことで頑張れた経験があるから、その経験を大切にしたいという気持ちが今もあること。など、今働いている人たちの背景や歴史などを伝え、理解だけしといてもらう。もちろんこれからの世代に、分からせるのではなく、解って、知っておいてもらう。会社の実績や歴史も大切かもしれませんが、今入社してきたその会社を支えた人の歴史を理解してもらえると、敬う気持ちも生まれるのではないでしょうか?
ただ、よくある中年の自慢話に聞こえないようにする必要はあると思いますが(^^;)
これはよく言われることですが、やはり人同士なのでコミュニケーションが最も有効です。
「はいはいわかってます」と感じるかもしれませんが、大切なのはSTEP1・2を踏んだ後のコミュニケーションです。まずはお互いに理解するからこそ、深いコミュニケーションが生まれると思いませんか?
例えば、恋愛や結婚をするときにも、まずすることはお互いを「知り合うこと」。
出会うことを知り合うと表現したりしますが、知り合って、会話やデートをしてお互いのことを知り、価値観などを理解し、受け入れて初めて深い仲になっていきますよね。
よく知らない人と付き合ったり、理解できない人とは付き合いませんよね(^^;)
誰よりもよく知る相手で、理解し合える相手だからこそいいコミュニケーションが生まれます。
そしてそのコミュニケーションが続く相手とは、長く一緒にいられるはず。
最後に
今日は、新入社員の方と関わる40~50代の苦悩や困ったあるあるの話と私なりに考える対策に関してお話させて頂きました。
この話をしているとよく「だからもう諦めた・・」と言われる方がみえますが、それはとてももったいないこと。
確かに育ってきた環境は大きく違うかもしれません。でも、その若い世代の方たちを育てだのは「諦めた・・」と言っているあなたと同じ時代を生きた人たち。
そしてかつてのある種無茶苦茶な時代を少しづつ変えていったのは、自分たち。
その変化していった時代の中で育ったのが、新入社員の方たち。
全く違う時代を生きたわけではないので、必ず理解し合えるはず。
理解し合えれば、いつか分かり合える日も来るはずです!
まずは人生の先輩でもあり、社会人の先輩でもある方々が理解する姿勢を示すこと。
そして、分かるはずないと諦めず、まずは解ってもらうために手を差し伸べること。
今頑張っている自分も、かつては何も知らない状態で、時には理不尽な先輩からの要求をこなし
そんな社会を変えたいと今まで食いしばってきたはず。
そして経験してきた人だからこそ、まだ経験のない人の思いや考えることが分かるはずではないですか?
いつか分かり合える日まで、まずは自分が理解し、相手に理解してもらい
コミュニケーションをとって分かち合う時間を増やしていきましょう!
そう、恋愛や結婚した時のように、仲を深めていく感じで(*^^*)
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