こんにちは。岐阜県大垣市のカウンセリングルーム「こころ家」です。
最近、当カウンセリングルームでも「パワハラ・モラハラ」に関するご相談が増えてきたと感じています。
今回は、実際にご相談いただいたケース(※プライバシー保護のため一部内容を変更しています)をご紹介いたします。
■ケース紹介:お子さんからのモラハラ
ご相談いただいたのは、ご両親が成人されたお子さんからモラハラ(モラルハラスメント)を受けているという内容でした。
お子さんは現在定職に就いておらず、日中はほとんど家にいる状態。引きこもりではないものの、交友関係も少なく、外出はあまりしないとのこと。生活費はすべてご両親が負担し、さらに毎月数万円のお小遣いを渡しているそうです。
しかし、何に使ったのかを尋ねても答えず、時には追加でお金を要求してくることもあります。
機嫌の良いときは穏やかなのですが、ご両親のちょっとした言葉に激高し、怒りをぶつけてくる。その怒りは数時間に及ぶこともあり、ご両親は精神的にも肉体的にも疲れ切っていました。それでも「放っておくわけにはいかない」と、どう対応していいか悩まれていました。
■これは“子どもからの虐待”です
このようなケースでは、まず最初にお伝えしていることがあります。
それは、「これは立派な虐待である」ということです。
身体的な暴力はなくても、精神的・経済的な虐待が起きているのです。「親が子を虐待する」という構図ばかりが注目されがちですが、実際には子どもから親への虐待も確かに存在します。もちろん、夫婦間でも同じです。
自分が「虐待されている」と認めるのはとても勇気がいることかもしれません。ですが、自分の心が傷つけられていることを無視し続けると、心身の健康を大きく損なってしまいます。
まず一番大切なのは、自分の命と心の安全を守ることです。
■「相手のゲーム」に乗らないこと
こうしたモラハラ行為をする人は、ある意味で「感情のゲームの達人」です。相手は、あなたの困った顔、つらそうな顔を見るために、さまざまな手を使ってあなたを巻き込もうとしてきます。
あなたは「なんとかしてあげたい」「変わってほしい」と思って耐えようとするかもしれませんが、相手は変わるつもりなどありません。むしろ、今の関係性を維持しようとするためにあなたを攻撃してきます。
ですからまず必要なのは、
「この人のゲームには乗らない」と心に決めることです。
■ゲームに乗らないためのコツ
- 相手の言葉に感情をのせて反応しない
- 「なぜこんなことを言うの?」「どうしてこんな態度なの?」と考えるのをやめる
- 相手の発言は、自分の心の中に入れず、ただ音声として受け流す
- たとえ責任を押し付けられても、「それは相手の問題」と距離をとる
モラハラをしてくる人は、責任転嫁のプロでもあります。
自分の思い通りにいかないと、あなたに責任を取らせようとしてきますが、他人の行動の責任をあなたが負う必要はありません。自分の人生の責任は、その人自身が取るものです。
■あなたの心と体を最優先に
今、似たような状況にある方へ。
あなたが受けているのは、明確な虐待です。
どうか、「こんなことで…」と我慢せず、安全な場所に逃げてください。
何を言われようと、あなたの心と体の安全が最優先です。
そして、関わるときは「この人のゲームには乗らない」と決めてください。相手の言葉に感情を揺さぶられないように、まるでラジオやテレビがただ話しているのを聞き流すような気持ちで接してみてください。
■専門家と一緒に関わり方を考えていきましょう
モラハラやパワハラの問題は、一人で抱えるにはとても大きな負担です。相手を変えることは難しくても、自分の関わり方を変えることで関係性が少しずつ変化していくことがあります。
まずは、今のあなたの傷ついた心を癒すことが大切です。
つらい気持ち、悲しい気持ち、怒りや不安――
そのすべてを、こころ家のカウンセラーに話してみてください。
話すことは、手放すこと。
心の重荷を手放すことで、きっと前に進めるはずです。
そしてその後、あなたを苦しめる相手との付き合い方について、一緒に考えていきましょう。
■あなたは一人じゃありません
どうか、一人で抱え込まないでください。
あなたの心が少しでも軽くなるように、
私たち「こころ家」はいつでもお話を伺う準備をしています。
ご連絡、お待ちしております。

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